企業内キャリアカウンセリングの必要性
先日、訪問先企業の社長と従業員の採用と組織構築についてお話しをさせて頂き機会がありました。
その会社は、従業員数が80名程とよくある地方都市の中小の製造業ですが、航空機部品なども手がける、物作りに関しては超一流企業です。
社長は従業員、物作り、企業経営に関してとても情熱的であることがビシビシと伝わってきました。
その会社には社長が情熱的であるからこその悩みや問題が生じていました。
社長の悩みは、物作りや製品には自信を持っているが、製品が特殊であるため一般の人には伝わりづらいこと、そのため求人を出しても募集が少ないこと。
しかし、社内の労働環境や福利厚生はとても良い環境なので、定着率が高く従業員の平均年齢が高いため、従業員ピラミッドが正常でないことが問題でした。
反面、採用に失敗して会社が望まない人物が入社しても長く居就いてしまうという問題も生じていました。
その会社が望まない人物も有効に活用する方法や、従業員の適材適所を行うことで適正なピラミッドが構成される方法があることを提案しました。
それが社内キャリアカウンセリングです。
社長は、この提案を心待ちにされていたようで、今回の訪問は別件での訪問だったのですが、社内キャリアカウンセリングに興味を持って頂きました。
今回提案した内容は、従業員全員に対しキャリアカウンセリングを実施することで、従業員の価値観や考え方を引き出し、会社の理念やチーム編成に役立てるという内容です。
社長には、従業員が不満や愚痴を社内の人間には言えない場合が多くあることや、従業員に対してのカウンセリングの内容は個人が特定できる内容は報告しないこと、なども納得して頂きました。
社長は、以前から社内キャリアカウンセリングのようなシステムを漠然と望んでおられましたが、どう手を着けたらいいかわからず、長年放置されていましたが、今回、ご縁があって提案させて頂いたことで、是非取り組みたいと仰って頂きました。
キャリアコンサルトの中ではセルフキャリアドック制度は認知されていますが、肝心の企業には認知度が低いことが課題ですね。
これからも、企業や個人が豊になれるカウンセリングをしていくことを改めて決意した日の出来事でした。